PC-8801やX68000といったパソコンの時代に登場したJ.B.ハロルドシリーズの第一作目がこのマーダー・クラブですが、最初のリリースから30年以上も経った現在にまさかリメイク版が登場するとはさすがに思ってもみませんでした。
タイトルは原題の殺人倶楽部ではなくカタカナ表記でマーダー・クラブとなっていますが、これは直接的な表現を避けた方がいいという事からなのか、でもタイトル画面見ると一応入ってますねぇ…まぁどっちでもいいか。何れにしてもこうなってくると私としては藤堂龍之介探偵日記 黄金の羅針盤もついでにリメイクしていただきたいところなんですがどうでしょう。
PC・ニンテンドーDS版:クリア済
Switch版:実はまだプレイ中だったり
オーソドックスなコマンド選択式アドベンチャー
アドベンチャーゲームとしては最も一般的と思われるコマンド選択式なので、プレイに関してはあえて特筆するような事は何もありません。その時点で判明している手がかりを元に根気よく関係者への聞き込みを行いながら捜査を進めていけば自ずと事件は解決に向かうはずです。
登場人物は30人以上
さすがに登場人物が30人以上にもなると新事実が発覚する度に関係者全員に総当りの聞き込みを繰り返していては作業感が半端なくなるので、自分なりに情報を整理して犯人を絞り込みながら聞き込みを行っていった方がゲームとしては楽しめるかと思います。そこはやはり推理モノですからね?
システムは古いが一応UIは改善されてる
なにぶん元が古いゲームなので最近のゲームと比べると不親切なところはそれなりにありますが、そういったところを全てフォローしてしまうとゲームの難易度にも影響が出てしまいそうなので、ある程度は仕方がないのかなと思う部分は無きにしもあらずです。
主なUIの改善点としてテキスト中の人名が水色で会社や店の名前は緑色のように重要な単語に色が付くようになったのは見易くていいと思います。また、関係者の証言から新しい事実や人物などが浮かび上がる度に捜査報告という形でポップアップ表示して教えてくれるのも親切になりました。とか言って大量にまとめて出てくるとうっとうしく感じる事もあったりするんですけど。


人物相関図をなぜ無くしたのか
ニンテンドーDS版にはあったはずの人物相関図をなんでなくしちゃったんでしょうかね…これだけ登場人物が多いともうマジでわけわかめ(死語)なんですけど?特に外人の名前を覚えるのが苦手という方はそれだけでゲームを投げ出しかねないのではないかと。
あと操作的な難点としては画面にB:もどると表示されていない画面ではBボタンで前に戻る事が出来ないので○○に戻るというコマンドをいちいち選ばなくてはいけないのがちょっと気になりました。
コマンドの総当りは最後の手段で
最初から何も考えずに総当りーではせっかくの面白さも半減してしまうので、総当りを行うのはあくまでも捜査が行き詰まってしまった時の救済策として、または一度エンディングまで見た後で捜査状況をコンプリートする為くらいにした方がよろしいのではないかと思います。
とは言うものの意外な人から大事な情報が手に入る事もあるのでその辺りは臨機応変にという事で。
刑事J.B.ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ 関連サイト

